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■(例題対比)放物線の頂点の座標
[標準形]
○ y=a(x−p)2+q のグラフは y=ax2 のグラフを x 軸の正の向きに p ,y 軸の正の向きに q だけ平行移動したもので,その頂点の座標は (p , q) である. 図1→ ○ 2次関数のグラフ(放物線)は左右対称になっており,この対称軸を放物線の軸という. y 軸に平行( x 軸に垂直 )な直線の方程式は,x=p の形で表わされるので,放物線の軸の方程式は右図のように x=1 , x=2 , x=3 などと書かれる. 図2→ 放物線の軸の方程式 x=p における p の値は頂点の x 座標に等しい.そこで,頂点の座標が分かれば軸の方程式も分かる. [例題1] 次の2次関数の軸の方程式と頂点の座標を求めよ. (1) y=2(x−3)2+4 (答案) 軸 x=3,頂点 (3 , 4) …(答) (2) y=3(x+4)2+5 (答案) 軸 x=−4,頂点 (−4 , 5) …(答) (x 座標の符号に注意. y=3(x−(− 4))2+5)と読む. (3) y=−4(x−5)2−6 (答案) 軸 x=5,頂点 (5 , −6) …(答) (x2 の係数 − 4 はグラフの「形」(上に凸)だけに関係しており頂点の座標には関係ない.) (4) y= (x−3)2 (答案) 軸 x=3,頂点 (3 , 0) …(答) (頂点が x 軸上にあるとき,このような式になる. y= (x−3)2+0 と読む.) (5) y=− x2+4 (答案) 軸 x=0,頂点 (0 , 4) …(答) (頂点が y 軸上にあるとき,このような式になる. y=− (x−0)2+4 と読む.)
[問題1] 次の2次関数の軸の方程式と頂点の座標を求めよ.
(1) y=3(x−5)2+2
(2) y=−3(x−2)2+6
(3) y=4(x+3)2+1
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(4) y=− (x− )2− (5) y=−5(x+3)2 (6) y=−x2−3 |
[展開形]
2次関数が展開形で書かれているときは,これを平方完成して標準形に直せば軸の方程式,頂点の座標が分かる. ax2+bx+c=a(x2+ x)+c =a{ (x+ )2− }+c =a(x+ )2−a +c =a(x+ )2− ※ 実際に問題を解くときには,この公式を丸暗記するのでなく,具体的な係数に応じて平方完成の変形をするとよい.(上の結果を公式として丸暗記するのは大変だから) [例題2] 次の2次関数の軸の方程式と頂点の座標を求めよ. (1) y=2x2+4x+7 (答案) y=2x2+4x+7=2(x2+2x)+7 =2{ (x+1)2−1}+7 =2(x+1)2−2+7 =2(x+1)2+5 軸 x=−1,頂点 (−1 , 5) …(答)
[問題2] 次の2次関数の軸の方程式と頂点の座標を求めよ.
(1) y=3x2−6x+4 |
(2) y=−2x2+8x (3) y=−x2−x+3 (4) y=− x2+4x |
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